■中高年の転職 その現状は
中高年にとって転職を考えなければならない何らかの事由に遭遇した場合、今日の日本社会では転職がかなり不利に取り扱われているという現実があります。これは日本における伝統的な雇用形態が、年齢で採用基準を決めてしまう傾向が強いためで、例えば賃金ベース一つとってみても若年世代と比較してもハンディがあること。中高年世代は家族の進学や介護などで特にお金が必要な時期で、企業との賃金面での折り合いがつかない場合など多いようです。
中高年の転職理由としてあげられるのが「現在勤めている会社が倒産した」があります。長引く不況の煽りで突然解雇される従業員が数多くいるのです。中高年の再就職はその採用する企業にとって即戦力としての期待がかかっており、そのポストにおいても年齢相応の経験が求められることが多いようです。
しかしながら、大企業以外の雇用はまだまだ流動的で、中高年の転職は特に厳しい現状にあると言わざるを得ません。「求人情報が少ない」という事からみれば正しい認識かも知れませんが、中高年の転職という観点からすれば、例えば「派遣社員」「契約社員」という立場で働きはじめて正社員を目指す方法だってあります。中高年の豊富な実務経験を生かしながら企業から望まれる人材として認めさせることもできるのです。
■後悔しない中高年の転職を
次に転職する際に後悔しないための、注意すべき項目を挙げてみます。
職種や具体的な仕事内容、正社員か契約社員かなどの雇用形態、希望給与額と必要最低金額、勤務時間や勤務時間帯、休日・休暇、勤務地エリアや通勤時間、企業規模・従業員数などの職場環境、経営ビジョンや会社の方向性など、これらの条件を会社ごとに比較しながら充分に検討を重ねることが転職を成功させるポイントになります。
転職してから前職より不満が増幅するようでは本末転倒です。後悔しないためにも面接前にその会社を訪問してみるのもいいかもしれません。実際に働く現場を知ることは転職の際の大きな判断材料となります
■中高年の転職 資格があると有利?
この記事をご覧になっているあなたは転職を考えている中高年だと思います。この場合、あなたが特殊な技能や資格またはスキルがあるのなら、転職に有利かも知れません。実際仕事をするためには必要な資格を持たないと就けない仕事はたくさんあります。いわゆる免許制の職業です。そのような有資格者を募集している会社であれば歓迎されるわけですが、ここで面接に際して注意したい点を記しておきます。それは履歴書などに自分の保有する資格を詳細にすべて記載する人がいます。気持ちは分からないではありませんが、転職にあたってはその会社で役立つ資格のみ記載するようにしたほうがよいということ。なぜなら、会社ではその有資格者のみ募集しているのに、会社に役立たない資格を羅列したとして、あなたが何を目指して面接に来たのかその焦点が定まっていないと思われかねません。ですのでこれはマイナス要因として考えたほうよいでしょう。
さらに転職に際してのポイントを挙げておきますが、自己PRとなる「履歴書」と「職務経歴書」は、自分をアピールするとても大事なツールとなりますから、特にきちんと書けていることが重要になります。採用する側にしても、その人の最初の判断材料となりますので面接以上に重要なものと認識しておきましょう。